交通事故は誰しも巻き込まれたくないものですが、現代において絶対に交通事故と無縁で生きていくということは難しいでしょう。
令和3年の1年間で交通事故死者は全国で2636人でした。年間16000人以上の方が犠牲になり、「交通戦争」とまで言われた1970年頃に比べると、かなり改善したといえます。
道路交通法の規制強化や取り締まりの徹底、車の安全性向上、交通マナーの改善等、多くの要素が貢献していると考えられます。
しかし、上記の統計は事故から24時間以内に亡くなった方のみであり、実際にはもっと多くの方が今でも交通事故で亡くなってしまったり、又は重大な怪我を負っています。
交通事故においては、被害者・加害者のどちらになってしまった場合でも速やかに警察へ連絡し、また必要があれば救急車の要請を躊躇してはいけません。
頭の中の出血や骨盤内の出血など、事故直後は元気そうに見えても、ある程度時間が経過してから命に係わる重大な事態を引き起こし得る場合があります。
命にかかわらないまでも、所謂「むち打ち」と言われるような頸椎捻挫や、ハンドルを握っている手や腕の負傷、シートベルトによる肋骨の骨折など、様々な怪我を併発することが多く、医療機関でしっかりと診察・治療を受けることをお勧めいたします。
早期に受診し治療を始めることは、痛みや身体機能の改善を図るためにも勿論大切なことですが、トラブルを避けるためにも必要になってきます。事故からあまり期間をおいてから初めて受診すると、事故との因果関係を示しにくくなってしまう場合があるためです。
当院ではデジタルX線や超音波断層装置といった検査機器や、専門の資格とクリニックでの診療経験を持つリハビリテーションスタッフを備え、高度な整形外科的診断とペインクリニック治療が可能なため、交通事故後の痛みや身体機能不全を多面的かつ総合的に診療することが可能です。
交通事故後の患者様を診療する機会が多く、医師や看護師・リハビリスタッフ・事務に至るまで交通事故に精通しているため、診療のみならず書類手続き等も滞りなく行えると自負しております。
また、近隣医療機関と連携し、CTやMRIといった高度な検査も必要に応じてスムーズに行うことができます。
交通事故に巻き込まれてしまうことは全ての当事者やご家族にとっても大変不幸ですが、その不運を少しでも軽減できるようお力になれればと存じますので、お気軽にご相談ください。